ピルについて
ピルを飲み始める前に、最も重要なことは「検査」です。安全性の高いお薬ですが、稀に重篤な副作用を起こす可能性があり、そのリスクは検査を受けることでわかります。毎日のみ続けるからこそ、お身体に悪影響が出ることはないか、飲み続けて大丈夫かどうかを事前にしっかり確かめることが不可欠なのです。こうした検査をないがしろにして安易にお薬を出す医師もいると伝え聞いたことがありますが、これは決してしてはいけないことです。
当院では、患者さまのお身体を第一に考え、こうした検査を定期的に受けていただくようおすすめしています。低用量ピル処方に必要な血液検査は初診時のみであり、再診時の血液検査は任意です。検査の所要時間は、30分から1時間程度です。
※現在、中容量ピルは処方を行っておりません。
※現在、低用量ピルは継続処方のみとさせて頂いております。
※現在、アフターピルは新規の患者様でも処方可能です。
お悩み別処方
当院は女性の味方として、お悩みに応じた処方を行っています。
なんでもご相談ください。
生理日をコントロールしたい
- 結婚式、ハネムーン、パーティなど大事なセレモニーに生理日があたらないようにしたい
- 修学旅行、海外旅行、温泉旅行など、旅行中に生理が重ならないようにしたい
- スポーツの競技会、ダンスのコンテストなど大会や発表会から生理日をずらしたい
- 大事な試験や面接、お見合いなどを万全の体調で迎えたい
女性特有の悩みを解決したい
- つらい更年期症状を改善したい
- 生理不順で予定を立てられない
- 生理痛や生理前の症状がつらい
- 大人ニキビができやすい
- ライフスタイルや体質に合ったピルを選びたい
- 毎月通う時間の余裕がないので、まとめてほしい
- ショッピングなどのついでに受け取りたい
ピルの処方
継続処方のみ承ります。ご不明点がございましたら、下記番号までお問い合わせお願い致します。 当院コールセンター:043-213-7215 (平日9:00~18:00) 低用量ピルで特にマーベロンを使用した場合、出血などの副作用が続くようでしたら婦人科へご受診してください。
低用量ピル
妊娠を望まない女性が服用して、性交渉による妊娠を防ぐ経口避妊薬です。男性が使用するコンドームと違い、妊娠する可能性がある当事者の女性が、自分の意志で避妊できるという特徴があります。
※現在、低用量ピルは継続処方のみとさせて頂いております。
ヤーズ
<相性>
- 相性の月経困難症治療薬であり、保険薬です。ただし、患者さまがお支払いになる費用はほぼ同じです。
- 生理痛などがある方に向いた薬剤です。
- 比較的むくみにくいのが特徴で、PMSやニキビなどの改善効果も報告されています。
- ヤーズの服用方法は、ほかの低用量ピルと同様、生理が始まった初日から飲み始め、28日間毎日続けて飲み続けます。ヤーズは、毎日同じ時間に飲むことが重要です。継続して飲みやすい時間を決めてお飲みください。
見かけの生理(消退出血)は、偽薬を飲んだ2日目ぐらいに始まります。1シート28日分を飲み終わった後は、生理がまだ続いていても次のシートを飲み始めて構いません。そして、偽薬は飲み忘れたとしても心配ありません。
保険:再診料 | 約600円 |
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薬代(院外処方) | 約1,200円 |
ルナベルLD配合錠
日本で初めて登場した1相性の月経困難症治療薬であり、保健薬です。このULDは超低用量製剤です。
生理痛などの月経困難症に適応があり、21錠の実薬を飲んだ後、7日間休薬するタイプです。
保険:再診料 | 約600円 |
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薬代(院外処方) | 約1,200円 |
<低用量ピルの副作用>
- 不正出血(生理や見かけの生理ではない出血)
- 乳房の張り
- 乳首の痛み
- 発疹・蕁麻疹
- 吐き気(超低用量ですので、比較的吐き気が少ないとされています)嘔吐、倦怠感
- 頭痛、腹痛
- 眩暈、動悸、息切れ
- 食欲増進による体重増加
※喫煙者、そして心臓や血管の病気にかかったことのある方は、併用量ピルのリスクが高まってしまうため、使用をお控えください。
緊急避妊【アフターピル】
いわゆるアフターピルと呼ばれるもので、「運悪く、コンドームが破れてしまった」といったケースで望まない妊娠を避けるために用いる緊急避妊薬です。ホルモン剤を服用することで受精卵の着床を防ぎます。72時間以内に服用する必要があるため、当院では土日祝日も緊急避妊のご相談を受けられるようにしています。
※現在、アフターピルは新規の患者様でも処方可能です。
※未成年の方への処方には、保護者様のご同伴が必要となりますのでご了承願います。
ノルレボ錠
平日:¥19,900円 ※土・日・祝日アフターピルは+¥5,000円
- 白色の錠剤です。1シートに1回分である1錠が収められています。
- 性交後72時間以内に、1錠を服用します。
服用する時刻や時間帯は特に定められていませんが、できるだけ早く服用します。
<副作用>
不正子宮出血、頭痛、吐き気、倦怠感、眠くなるなど
月経移動 中用量ピル
月経が重なると困るイベントやセレモニーの予定がある時に、月経をずらす方法です。結婚式やハネムーン、海外旅行、温泉旅行、スポーツの大会、発表会、受験などの際に月経がぶつからないようにコントロールします。
※現在、処方を行っておりません。
<ホルモン剤の重篤な副作用>
※血栓症
ホルモン剤服用の重い副作用には血栓症があります。これは、命にかかわる可能性もある副作用です。検査や問診でリスクが高くないかどうかを調べることができます。
服用を始めてから、頭痛・めまい・眼の異常・胸痛・息切れ・腹痛・手足やふくらはぎの痛みといった症状があった場合、内服を中止して、すみやかにご連絡下さい。
血栓症の予防
- 長時間同じ姿勢を続けない(飛行機、長距離ドライブ、デスクワークなど)
- 適度に運動する
- 喉が渇く前に水分補給
- 禁煙も効果的