こんにちは、東京ベイサイドクリニックです。
最近、診療が終わる頃に外を見ると真っ暗になっていて驚きます。
「秋の夜長」とよく表現されますが、その通りですね。
冷え込む日が多くなりますので、暖かい格好をしたり、就寝前にゆっくり湯船に浸かって体を温めたり、体調に気をつけてお過ごしくださいね!
さて、そんな今回は「秋の七草」についてお話します。
みなさん、「秋の七草」はご存じですか?
「春の七草はわかるけど、秋は知らない…」なんて方多いのではないでしょうか?
秋にも七草があるんですよ!
それでは、ひとつずつ紹介していきますね。
・萩
「草かんむり」に「秋」と書く、まさに秋を代表する花の1つです。秋のお彼岸にお供えする「おはぎ」の名の由来にもなっています。
・尾花
尾花とは「すすき」の別名です。すすきの穂が動物の尾に似ていることが、名前の由来と言われています。お月見にはかかせない飾りの1つです。
・葛
葛湯、葛切り、葛餅など今でも親しみ深い植物の1つです。葛の根を乾燥させた「葛根(かっこん)」は民間治療薬として、風邪や胃腸不良などの際に用いられます。
・撫子
日本女性の清楚さを表現した「大和撫子」の「撫子」は、この花のことです。可憐な淡紅色の花を咲かせます。「枕草子」の中で、清少納言は撫子の美しさは草花の中で第1級品であるとしています。
・女郎花(おみなえし)
女郎花の名前の由来は、花の美しさが美女を圧倒するためという説があるほど、優雅で美しい花として古代の人に親しまれた花です。そのため、多くの歌や句にも詠まれています。また、女郎花の根と全草には解毒・鎮痛・利尿などの作用があります。
・藤袴
藤袴は、花の色が淡紫色で、弁の形が筒状で袴に似ていることからこの名前が付けられました。乾燥させると桜餅の桜葉と同じ良い香りがするため、洗髪や香水にも用いられます。現在では絶命危惧種に指定されており、野生の藤袴を見ることはほとんどできません。
・桔梗
桔梗は、その形の良さから多くの武将の家紋に用いられました。中でも明智光秀の水色桔梗の家紋は有名です。桔梗の根を乾燥させ粉末にしたものは、痰や咳の薬として用いられています。藤袴と同様、絶滅危惧種に指定されている花です。
以上の7つです。
春の七草は無病息災を祈願して七草粥として食しますが、秋の七草はその見た目を愛でたり、薬草・漢方としての役割で使われたりするものばかりです。
誤って食べないようにしてくださいね…!!
漢方としては葛の根(葛根)が有名ですよね。
胃腸に効くお薬ですが、ご使用を検討されている胃腸の調子が悪い方はぜひ一度当院医師に相談してみてください!
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ペンネーム『切望』クロッカスの花言葉より引用