こんにちは。東京ベイサイドクリニックです。
大腸検査を行う際、腸をきれいにするために腸管洗浄剤というものを使用するのですが、色んな種類のものがあるのでどんなものがあるか上げていきたいと思います。
・ニフレック
袋に入っている粉を水に溶かして約2Lにし、溶解液を作るタイプの腸管洗浄剤です。
通常、1回溶解液2〜4Lを1時間あたり約1Lの速度で内服していきます。排泄液が透明になった時点で終了し、4Lを超えないようにしていきます。
禁忌
胃腸管閉塞症又は胃腸管閉塞症の疑い
腸管穿孔又は腸管穿孔の疑いのある患者
中毒性巨大結腸症
・モビプレップ
袋をに入っている粉を水に溶かして約 2 Lの溶解液を作るタイプの腸管洗浄剤です。
通常、溶解液を 1 時間あたり約 1 Lの速度で内服していきます。約 1 L内服した後、水又はお茶を約0.5L飲みます。ただし、排泄液が透明になった時点で終了し、内服した溶解液量の半量の水又はお茶を飲むようにします。排泄液が透明になっていない場合には、残りの溶解液を排泄液が透明になるまで内服し、その後、追加で内服した溶解液量の半量の水又はお茶を飲みます。1 袋(溶解液として 2 L)を超える内服はしないようにします。
禁忌
胃腸管閉塞症及び腸閉塞の疑い
腸管穿孔
胃排出不全
中毒性巨大結腸症
本剤の成分に対し過敏症がある場合
・マグコロール
本剤100gを水に溶解し、全量約1,8Lの溶解液を作るタイプの腸管洗浄剤です。
通常1回1,800mLを検査予定時間の4時間以上前に200mLずつ約1時間かけて内服します。年齢、症状によりますが、2,400mLを越えて使わないようにします。
50gを水に溶かし180ml飲む方法もあるそうです。当院で内服時に使用しているのはマグコロール100gの方です。
・ピコプレップ
刺激性下剤であるピコスルファートと塩類下剤であるクエン酸マグネシウムの2つの作用をもっている腸管洗浄剤。
本剤は2回投与しますが、検査(手術)の前日と当日に投与する分割投与の他に、前日に2回投与する方法があります。前日に投与すると、翌日の午前中から検査や手術が可能となります。
150mlの薬液を2回摂取しますが、この他に合計2L以上の透明な飲料の摂取が必要です。この飲料については、お茶、スポーツドリンク、透明なリンゴジュース、透明な炭酸飲料、コンソメスープなどから選ぶことができます。
禁忌
腸管閉塞とその疑い
重度腎機能障害等
本剤に対して過敏症がある場合
・ビジクリア
錠剤タイプの腸管洗浄剤
大腸内視鏡検査開始の4~6 時間前から1 回あたり 5 錠ずつ、約200mLの水とともに15分毎に計10回
(計50錠)内服する。
禁忌
透析患者を含む重篤な腎機能障害、急性リン酸腎症
高血圧症の高齢者
うっ血性心不全又は不安定狭心症
T延長症候群、重篤な心室性不整脈
腹水を伴う疾患を合併している人
胃腸管閉塞症又は胃腸管閉塞症の疑い
腸管穿孔又は腸管穿孔の疑いのある患者
中毒性巨大結腸症
本剤の成分に対して過敏症がある場合
上記のようなものがあります。私が試飲したことあるのはニフレック、マグコロール、モビプレップ、ピコプレップなんですが、それぞれ味は違いますし、独特な味がして2L近く内服するのは大変そうだなぁと思いました。マグコロールはスポーツドリンクに味が似ているような印象でした。大腸検査時自分が内服出来そうなものを選んでみるというのも良いかもしれません。
どうしても内服出来ない場合、当院では胃にカメラを入れて直接腸に下剤を置いてくるという方法もありますのでご興味ありましたらHP参照して頂ければ幸いです。
下剤とは関係ありませんが当院があるららぽーとの敷地内にサザンカらしき花が咲きましたので撮って来ました。
ペンネーム『真実』(キンモクセイの花言葉より引用)