みなさんこんにちは。東京ベイサイドクリニックです。
新型コロナウイルスの影響で、外出自粛要請や在宅勤務など在宅時間が増えたこと、ウイルス感染への恐怖によって日頃よりストレスを多く感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近のニュース記事で「ストレスがかかった状況下では、脳が運動のためのエネルギーを蓄えようとして炭水化物を欲する」「炭水化物を食べた後は『幸福ホルモン(セロトニン)』が産生され、実際に気分が良くなる」と報告されているという内容をみかけました。
しかし、行動が制限される中必要以上にエネルギーを蓄えてしまうと、胃腸に負担がかかってしまいます。負担がかかることで、胸やけや消化不良などの症状にも繋がります。
そこで今回は、胃食道逆流症(GERD)についてお話させていただきます。
「逆流性食道炎」という言葉を一度は耳にしたことがありますでしょうか。
胃食道逆流症には①逆流性食道炎、②非びらん性胃食道逆流症があります。
そのため、逆流性食道炎とは胃食道逆流症の一種になります。
症状として「すっぱいものがこみ上げる」「胸の痛み」「つかえる感じ」「せき」「声がかすれる」「耳のあたりの痛み」などが挙げられます。
症状の原因には、生活習慣やおなかに圧力がかかる姿勢・体型などに関係があるといわれています。
【生活習慣】
①食べ過ぎ、早食い
食べ物と空気をたくさん飲み込んでしまいゲップが出てしまう。
このとき空気だけでなく胃酸も逆流してしまう。
②高脂肪食、アルコール、喫煙
高脂肪食を摂取すると、ホルモンの分泌により胃の入り口でもある「噴門」が開いて胃酸の逆流やゲップを引き起こす。
アルコール、喫煙も胃酸逆流に悪い影響を及ぼすという報告がある。
③食べた後すぐに寝る
胃酸が重力で食道から胃にいかないため、胃酸が逆流してしまう。
また長時間食道内にとどまる恐れがあり、逆流性食道炎が発生しやすくなる。
【姿勢・体型】
①前かがみ姿勢
庭仕事のような前かがみ姿勢・腹部を締めすぎる服装・おなかに力をかける仕事をしている人は、おなか全体が圧迫され、胃酸の逆流が起こりやすくなる。
②肥満
内臓脂肪が蓄積している肥満の方・骨粗鬆症のため腰が曲がり背中が丸くなった方・妊娠されている方は、胃が圧迫されるため、胃酸の逆流が起こりやすくなる。
お話が長くなりましたが、身近なところに原因が潜んでいるため、日ごろから食習慣・運動習慣など生活習慣に気を付けていきましょう。
現状ではストレス解消が難しいと思いますが、食べ過ぎには注意したいところですね。
何か気になる症状や内視鏡をご検討されている方は、お気軽にお問合せください。
それではみなさま、どうぞご自愛ください。
ペンネーム『思いやり』(ポピーの花言葉より引用)