みなさんこんにちは。東京ベイサイドクリニックです。
世間では新型コロナの話題でいっぱいなので私は別の話をしようと思います。
先日久しぶりに会った身内が過呼吸の状態で10分間ぐらい経過してる状態だったというプチ事件が発生したので本日は過呼吸、主に過換気症候群の話です。
過呼吸とは息を吸っても吸っても苦しく、呼吸数がどんどん増えていく状態で、過換気症候群の代表的な症状です。そして過呼吸になることで血液が正常よりもアルカリ性となることで様々な症状を出す状態を過換気症候群といいます。過呼吸の原因としては精神的面からくる過換気症候群と元々の呼吸器疾患や心不全、糖尿病などの身体面からくるものと分かれます。その為、どちらのものであるか確認していくことが大事です。
精神面からくるこの過換気症候群は精神的不安や極度の緊張から過呼吸になりやすい為、神経質な人、不安症の傾向がある人、緊張しやすい人に起きやすいとされています。入浴後や激しい運動の後など単発で起こる場合もあります。何度も息を激しく吸ったり吐いたりすると血液中の炭酸ガス濃度が低くなり、呼吸中枢が働いて呼吸を抑えようとするため、呼吸が出来ない、息苦しさを感じます。それによって何度も呼吸をしようとし血液がアルカリ性に傾いていき、血管収縮が起き症状が悪化、さらに不安になり悪循環状態になります。
症状として呼吸困難感以外にめまい・失神・頭痛、胸の痛み・動悸、吐き気・腹痛、痺れ・痙攣・硬直などの症状が見られ写真の様な手の形をとる事もあります。
では、過呼吸状態になったときどうすればいいでしょうか
不安からくる過呼吸の場合は時間がたつと自然と落ち着いてくるので本人も周りも慌てず対処することが大事です。ほとんどの場合15~30分で落ち着いてくるそうです。以前は過呼吸になったら口に袋を当てて自分の吐いた息を吸って、血液中の炭酸ガス濃度を上昇させる方法(ペーパーバック法)をしていましたが、この方法では血液中の酸素濃度が低くなりすぎたり、炭酸ガス濃度が過度に上昇したりする可能性があるので十分な注意が必要です。なので気持ちを落ち着かせること・呼吸を整える事が重要になってきます。出来るだけ不安を取り除き、会話をしたりなどして別のことに注意をそらしていく、うつ伏せや前かがみになり、腹式呼吸を意識してゆっくり呼吸をする(特に吐く事を意識するようにする)、落ち着ける場所に移動する、焦らず落ち着くのを待つようにしていきます。
過呼吸に袋使わなくなってきていること皆さんは知っていましたか?以前していた方法が今は主流ではなくなっていたりと日々情報は更新されているので定期的に振り返っていくことや正しい情報、信頼できる情報かを考えていくことは大事だと思いました。
ペンネーム『真実』(キンモクセイの花言葉より引用)