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2019.12.02

【ポピー通信】過敏性腸症候群について

こんにちは。東京ベイサイドクリニックです。
12月になり本格的に寒くなってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本日は過敏性腸症候群(IBS)についてお話させていただきます。

まず、過敏性腸症候群(IBS)とは?
「過敏性腸症候群(IBS)」とは検査を行っても潰瘍などの疾患は見つからないのに下痢や便秘、腹痛、ガスなどの不快感がある症状を言います。これらの不快な症状の原因は明らかになっていませんが、精神的なストレスが大きく関係していることが分かっており、現代病のひとつとも言われています。

では、どんな人がなりやすいのでしょうか?

几帳面で繊細、感受性の強い人、ストレスを受けやすい人がなりやすい傾向にあるようです。20代~30代に一番多く、最近では若い女性の間に多く見られるようです。例えば仕事でミスをして落ち込んだとき、仕事で過度に緊張する場面があるときなど心理的ストレスに腸が反応してお腹が痛くなる、トイレへ行きたくなってしまう、という症状が出てしまうようです。また、昔からお腹を壊しやすい体質だと言う方も多く含まれます。

 症状は以下のようにそれぞれ異なります。

(1)下痢型
通勤、外出先で下痢の症状が起こることがあります。「電車に乗ってからお腹が痛くなったらどうしよう」など、外出先での不安がさらに病状を悪化させることもあります。この下痢型は男性に多い傾向があります。

(2)便秘型
元々便秘がちで便意があったとしてもウサギの糞のようにコロコロな状態で少量のことが多く、便秘によって腹痛を伴うこともあります。便秘型は男性より女性に多い傾向があります。

(3)交代型
下痢と便秘を交互に繰り返し、下痢の後は便秘になってしまうケースが多く見られます。

(4)ガス型
ガスが溜まり腹部膨満感、お腹の不快感を伴います。人目を気にしてガスが漏れてしまわないかといった不安や恐怖にかられ、精神的ストレスをためやすい傾向にあります。

冒頭にもお話させていただきましたが、「検査で異常がない」ことがポイントです。

しかし、大腸がんなどの腫瘍性疾患や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患などの器質的疾患も、同様の症状を呈することが多々あります。

そのためIBSと診断するためには、確定診断のために大腸内視鏡検査などを行い、器質的疾患を否定する必要があります。

また一般的に50歳以上の患者さんや、過去に大腸の病気になったことがある、家族にそうした方がいるなどの危険因子がある患者さんに対しては、大腸内視鏡検査が推奨されています。

症状が強く出ている方は、はじめは内服薬での治療を行う場合もありますので、医師と相談して方針を決めていきましょう。

何か気になる症状や内視鏡をご検討されている方は、外来診療も行っていますのでお気軽にご相談ください。

            

ペンネーム『思いやり』(ポピーの花言葉より引用)

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