こんにちは。東京ベイサイドクリニックです。
ヤフーニュースで気になる記事を見つけましたので、お話しさせていただけたらと思います。
「女性の更年期対策 サプリ使用のリスク」です。
更年期や更年期障害という言葉は皆様聞いたことがあるかと思います。更年期とは女性の場合、卵巣機能が衰えはじめ、女性ホルモンの分泌が減少する「
最近は女性ホルモンを増やす効能があるとするサプリメントや健康食品を利用して、更年期のさまざまな症状を緩和したいと思っている女性が増えているようです。
更年期障害に良い成分として大豆イソフラボンは、女性ホルモンと同じ働きがあるとされ注目されていますが、更年期障害の諸症状に対する研究では効果示す十分なデータがないことがわかっています。大豆イソフラボンは食事から摂取する場合は安全とされていますが、サプリメントや健康食品の安全性や摂取量ははっきりしていません。そのため取り過ぎの心配があります。自己判断で利用する場合はその点に留意し、女性ホルモンに関わる病気の方は摂取を避けた方がよいでしょう。植物では「ブラックコホシュ」というハーブは注意が必要です。海外では肝機能障害の事例が報告され、厚生労働省から注意喚起がされています。
更年期障害は治療ができます。ホルモン補充療法(HRT)といい、減少した女性ホルモンを補う治療です。健康保険が適用され、婦人科や更年期外来で相談することができます。
また、漢方も更年期障害の症状緩和に良いとされています。気や血の巡りを改善することで効果を発揮します。
女性ホルモンは女性らしさの元になるホルモンであり、その他に血管をしなやかに保つ、脂質の代謝を整える、骨や脳の健康にも関わって女性の身体を守っています。閉経後は骨量が減りやすく、骨の健康維持が大事ですが、血管のしなやかさも失われやすいため、高血圧を予防して血管を守ることも重要です。更年期の不安やイライラ感、不眠などは血圧を上昇させます。食生活はもとより運動、睡眠、ストレス解消法など生活習慣を見直し、健康を前向きに考えてみるとよいかと思います。
(5/28日付 毎日新聞より引用)
看護師A