こんにちは、東京ベイサイドクリニックです。
暖かい日や寒い日を繰り返していますが、体調など崩されていませんか?
しっかり食事と休息をとって年度末を元気に乗り越えましょう!
前回のすいせん通信で胃アニサキス症についてお話しをしましたが、今回はアニサキスの急増とその原因についてお話しします。
先日のニュースで、厚生労働省が2018年の食中毒に関する報告件数を発表し、ノロウイルスなどを抑え、海の魚介類に寄生する「アニサキス」による食中毒が初めて1位となりました!
なんとアニサキスによる食中毒は、2017年の230件から、2018年は468件と倍増。
中でも急増したのはこれから初ガツオのシーズンを迎えるカツオで、2017年の10件から、2018年はその10倍にもなる100件だそうです!
アニサキスはクジラなど海にいる哺乳類の体内がすみかで、卵が海の中に流れ出してエビに近いプランクトンに取り込まれます。そのプランクトンをサバなどの魚が食べて、それをまた人が食べる事で人の胃に入り、アレルギー反応を起こして激しい痛みや嘔吐を引き起こす食中毒の一種です。
本来、この時期に獲れるカツオは痩せているそうですが、2018年は脂がのっていたそうです。
そうなることでアニサキスのリスクが高まり、海面の水温上昇なども関係してアニサキスの母体となるクジラやイルカも多くなっており、食中毒が広がりやすい環境になっている可能性が高いなど様々な要因が重なっているようです。
アニサキスにとっては最高に住みやすい環境なんですね。
生の魚介類を扱うお店では魚を捌く時は必ず目視して、怪しいところは全部包丁でつつく所も多いようです。
安全に美味しく食べるには目視と徹底的に取り除く事が大事です!
万が一、胃アニサキス症にかかってしまったら胃カメラ検査を受け、専用の鉗子を用いて取り除くことになります。ただでさえアニサキスの症状でお腹に激痛が走り、胃カメラを飲んで苦しい思いをするなんて…と思っている方へ!
当院では院長矢後の熟練した内視鏡の挿入技術と適量鎮静薬により痛みも苦しさもなくあっという間に終わってしまいます。
内視鏡は定期的な検査を行う事をおすすめします。
アニサキス以外でも何か胃腸症状でお困りの方は是非、当院にお問い合わせください!
ペンネーム『尊敬』 すいせんの花言葉より引用