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2019.02.11

【ペチュニア通信】胃がんについて

こんにちは。東京ベイサイドクリニックです。
皆さんいかがお過ごしですか。

 

ペチュニア通信では胃がんについてお話しさせて頂きます。

 

胃は食道と小腸の間に位置する袋状の臓器です。
胃壁は大きく分けて内側より、粘膜、筋層、漿膜の3層からなります。


胃の主な役割は、食物を一時的に貯蔵し、固形状の食物を砕いて細かくし、胃液と混ぜ合わせ粥状になるまで消化し、適量ずつ十二指腸へ送り出します。

 

胃がんは、胃壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞になって無秩序に増殖を繰り返すことで生じます。50~60歳代の男性に多いです(男女比2:1)。しかし進行胃がんの分類で4型のみ若年の女性が多いと言われています。

胃がんの発生については多くの研究が行われており、いくつかのリスク要因が指摘されています。中でも、喫煙や食生活などの生活習慣や、ヘリコバクターピロリ菌の持続感染などが胃がん発生のリスクを高めると評価されています。食生活については、塩分の多い食品の過剰摂取や、野菜、果物の摂取不足が指摘されています。

日本人のヘリコバクターピロリ菌の感染率は、中高年で高く、若年層では近年低下傾向にあります。ヘリコバクターピロリ菌に感染した人のすべてが胃がんになるわけではありませんが、現在、除菌療法が胃がんにかかるリスクを低くするという研究結果が集積されつつあります。ピロリ菌に感染すると胃粘膜の炎症などが起きますが、この時点では、症状のない人がほとんどです。

胃がんは、日本人最多のがんです。年間に新たに胃がんと診断された患者数は、13万1893人。大腸がんの13万1389人、肺がんの11万1837人を上回まっています(いずれも国立がん研究センターの平成25年の統計)。

 

 

感染していることがわかれば除菌療法が推奨され、定期的な胃の検診を受けることが勧められます。感染の有無に関わらず、禁煙する、塩分食品のとり過ぎに注意する、野菜、果物が不足しないようにするなどの配慮が重要となります。

 

当院では、日本ヘリコバクター学会認定医によるピロリ菌の検査や除菌治療を行っています。検査は採血や採便などからできますので、ぜひ当院の完全無痛胃カメラ、下剤内服不要無痛大腸カメラとともにピロリ菌検査を受けてみて下さい。

 

ペンネーム『心のやすらぎ』  (ペチュニアの花言葉より引用)

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