クリーンコロンとは
大腸癌の大部分は腺腫と呼ばれる腫瘍性ポリープが増大する過程で、その一部に発生する特有の過程が明らかにされており、その観点より腺腫の全くない大腸=クリーンコロン(Clean-colon)こそが大腸がん予防の最終目標であると言う治療方針。
下剤を飲まず早い大腸カメラ
元々は関西の先生が下剤困難症や高齢な方などに実施されていたようですが、当院では開院より初代院長が改良を重ね、安全性と効率性を格段に高めた結果、全国・海外からも日々多数の患者様にご来院頂いております。
内視鏡技術と鎮静薬の進歩により、内視鏡検査中の苦痛は軽減されており、次の問題点は大腸カメラ前の腸管洗浄であり、下剤の進歩もあり洗腸液量も従来ほど多量の内服は不要と言え、患者様にとって大きな問題点の一つである以上、次の時代の内視鏡検査技術は、この腸管洗浄に伴う身体的・精神的・時間的負担をいかにして取り除くかが、大きな関心事と言えます。
その点で、当院が独自に改良を重ね完成度を高めた胃内視鏡的洗腸液注入法(GastroEndoscopic Intestinal Irrigation:GEII)は、内視鏡検査の中心となりうると言えます。
無痛大腸軸保持短縮法
スコープの絶妙な捻りや引き寄せで大腸を折り畳みながらカメラ先端を深部大腸へ進める手技で、軽い鎮静のみで苦痛の無い全大腸内視鏡の挿入が可能です。
コールドポリペクトミー
数年前より大腸ポリープ切除時に従来の高周波通電を行わずに、非通電のまま物理的な絞扼のみで切除するコールドポリペクトミーが中小ポリープ切除術後出血のリスク回避に有効である事が明らかとなり、当院でも2016年度より本法を導入して徐々に適応を拡大し、現在の治療実績に到っております。
<当院症例>